ドアクローザーの油漏れ

ドアクローザーのトラブルについて紹介したいと思います。

ドアクローザーというのはドアの上部についている建築部品のことです。
ドアが自動的に閉まるのを補助したり、急に閉まらずにゆっくり閉まるように調整したり、ドアがあいたままに保ってくれたり・・・というような役割を持っている部材のことです。

ドアクローザーは同じ型番の製品でも1~7タイプの7種類の力の強さに分類されています。ドアの大きさによって力の強さを使い分けています。
例えば、1タイプの基準はドアの大きさが横800センチ高さ1800センチ、重量30キロ以下のものに使われます。
これは基本的に室内ドアになります。玄関や勝手口の場合は2か3タイプになります。

ドアクローザーは油圧を利用した減速装置でドアの速度を調節しています。

ドアクローザーが古くなってくるとこの油が漏れてくることがあるのです。これはドアクローザーの故障で最も多い症状です。
油が漏れてくると速度調整ができなくなり、勢い良くバターンとドアが閉まったりします。
指が挟まれたり、ドアの接触で転んだりする可能性があります。

ドアクローザー本体から油が漏れていたら修理はできないので交換になります。油がドアにたれていたり、滲んだりしていたら交換のタイミングだと思うようにして下さい。

防犯サムターン

お客様からもよく相談をうける防犯サムターンについて紹介します。

最近ではテレビや雑誌などで防犯の特集が組まれたりしているので日本人全体で防犯意識が高くなり、ピッキング対策のシリンダーを使っている家も増えてきました。
鍵の交換をするときにもディンプルキーを希望されることが昔に比べて多くなったようです。

それにともなって空き巣の手口はさらに巧妙になってきています。ピッキング対策のシリンダーを使っていても開けられる方法が他にあるのです。
その一つがサムターン回しという手口です。

ガラスが嵌っているドアならガラスをわって手や工具を差し込めば内側についているサムターンを回して鍵を開けることができてしまうのです。
勝手口のドアや店舗のガラスドアなどがこの被害にあうことが多いです。

これを防ぐためには手や工具が入ってきても開かないようにする必要があります。
そこで出てくるのが防犯サムターンです。
いろいろなメーカーからでていますが、GOAL社からでているのは鍵付きのサムターンです。
サムターンを横にするとロックされた状態になるのですが、その状態でサムターンについている鍵をぬくとサムターンを回しても空転して鍵が開くことがありません。防犯に有効です。

マンションのエントランスの鍵

マンションのエントランスキーに対応してきました。
オートロックを採用しているマンションで、入り口にはテンキーの操作盤があります。テンキーの下の暗証番号を押した後、キースイッチに鍵をさして回せば鍵を開けることができます。
入居者ならばだれでも開けることができる鍵です。
しかし、今回はこのキースイッチが回りにくくなったということで相談を受けました。

実際に試してみると確かに周りません。
やっと回ったとしても引っかかる感じがあります。明らかに調子が悪いということがわかります。

このように調子が悪い時、いくつかの原因が考えられます。
今回の場合は鍵穴にシリコンスプレーをさしてしまったからです。
スプレーのため、シリンダーの中身がベトベトになってしまっていました。
ですから、まずシリンダーの中身を洗浄し、油を全部落としてから鍵用の潤滑スプレーを使用し、修理します。
これで元通りスムーズな鍵の動きになりました。

マンションのキースイッチは一日に沢山の人が使用するので傷みも早いのです。
鍵を交換しなくてもこのようにメンテナンスをすることで長持ちさせたり、故障を修理することができます。

くれぐれも今回のようにシリコンスプレーや機械油を鍵穴に注すことがないように注意して下さい。使用するのは鍵メーカー指定の潤滑剤がおすすめです。粉末の潤滑剤が特にいいかとおもいます。

ツーロック

マンションの玄関の防犯性を高めたいという依頼がありました。
現在、鍵がひとつしかついていないのでツーロックにしたいとのことでした。

ご希望にお応えして、KABAというメーカーの補助錠を取り付けすることにします。
KABAというメーカーから出ているKABA STAR NEOという製品は鍵違い数が二兆以上といわれています。桁違いで想像もつかない数字です。
そして、不正コピーを防ぐために鍵をメーカーに登録するシステムを採用しています。
このシステムにより、お客様の使用している鍵は世界に一種類しかないということがわかります。
専用の登録用紙にキーナンバーと所有者情報、暗証番号を記入してメーカーに郵送することでやっと鍵を登録することができます。

合鍵を作りたい場合には登録した暗証番号とキーナンバー、本数を記入して郵送します。するとメーカーから出来上がった鍵が送られてきます。
このシステムにより、第三者が勝手に合鍵を作るのはまず不可能となっています。

今回はそのKABAの補助錠を取り付けしました。

施工は一時間から一時間半くらいかかって完了しました。
賃貸マンションは鍵の増設工事ができない場合もあるのですが、今回のように分譲マンションならば許可が出ていれば鍵を取り付けすることができます。